36.扁桃とアデノイド
相談者:32歳 女性

 現在6歳になる娘がおります。他医院で扁桃肥大とアデノイド肥大と診断され、耳鼻科の医師から手術をすすめられました。小さい時期にこのような手術をして将来的に何か影響はありませんか。セカンドオピニオンをお聞かせ下さい。
 のどの奥には扁桃(口蓋扁桃)、アデノイド(咽頭扁桃)、耳管扁桃、舌根扁桃など多くの扁桃組織が並んでいます。このような扁桃組織には、鼻やのどから入ってきたウイルスや細菌などを取り除き、身体を守る免疫機能があります。特に小児期では成人期に比べ扁桃組織の免疫機能の役割は重要視されています。
 一般に、5〜6歳頃までには身体の免疫能力はほとんど作られます。お子さんは現在6歳とのことですので、口蓋扁桃やアデノイドを取り除く手術をおこなっても、すぐに免疫能力が低下し感染をおこしやすくなるといった心配はないと思います。これまで、扁桃摘出やアデノイド切除術を受けた3歳以下の小児に術後、免疫能力の低下や感染の誘発に影響が出現したとの報告はほとんどありません。 
 そこで、注意しなければならないことは、現在お子さんに扁桃肥大やアデノイド肥大による呼吸障害や睡眠障害がみられるかどうかだと思います。もし、そうであれば、耳鼻科専門医とよくご相談され手術を考えた方が良いのではないでしょうか。
 ただ、扁桃摘出やアデノイド切除術には、手術に伴う出血や感染、あるいはのどの違和感、嚥下障害などのリスクがありますので、それらについても良く説明を聞き、納得をしたうえで手術を決定されることをおすすめします。