28.扁桃肥大と滲出性中耳炎
相談者:30歳 女性 訪問販売員 那覇市

 3歳の息子は滲出性中耳炎を頻繁に起こします。これまで鼓膜の奥に水がたまったことが何回かあり、鼓膜を切開して水抜きをしたことが5-6回あります。
また息子は普段からいびきをよくかきます。
知人の息子さんにも同じ症状があり、扁桃腺が大きいことが原因だったそうで、扁桃腺を切りとったら中耳炎いびきもよくなったそうです。
私の息子も扁桃が大きいといわれたことがあります。
いつかは扁桃腺を切った方がいいのでしょうか?
 咽頭入り口には、咽頭扁桃(アデノイド)、耳管扁桃、口蓋扁桃、舌扁桃とよばれるリンパ組織が存在します。
そのうち咽頭扁桃(アデノイド)が肥大した場合には、耳と鼻をつないでいる細長い管(耳管)を圧迫して、滲出性中耳炎を引き起こすことが多いのです。
この病気の原因は、耳管が圧迫されて狭くなると、中耳腔内の気圧が低下(陰圧)することによります。
そして気圧の低下が長期化すると、中耳腔内の粘膜細胞から滲出液がでてきて、滲出性中耳炎へと進むのです。
滲出性中耳炎は子どもの難聴のなかでもっとも多い原因の病気です。
また咽頭扁桃(アデノイド)や口蓋扁桃が肥大するといびきをよくかきます。
この原因は、肥大化した咽頭扁桃(アデノイド)や口蓋扁桃が睡眠中に気道(空気の通り道)をふさぐことにより、軟口蓋がふるえていびきとなるのです。
このように扁桃肥大滲出性中耳炎およびいびきとは強い関連性があります。
扁桃摘出により、中耳炎やいびきが改善した例はよくみられますが、相談者の息子さんはまだ3歳ですので扁桃摘出は年齢的に早い気がします。
なぜなら咽頭扁桃(アデノイド)は4-6歳、口蓋扁桃は5-7歳にその生理的大きさがピークとなり、その後年齢とともに縮小する傾向があるからです。
手術の適応があるかどうかは主治医によくご相談されて下さい。