27.扁桃腺のはたらき
相談者:40歳 男性 飲食店経営

 現在6歳になる息子が、3歳頃から扁桃腺をよくはらします。耳鼻科でみせたら、小学校入学後も扁桃炎で年間に5-6回以上の高熱を出し、学校を休むほど炎症がひどければ、手術した方がいいといわれました。
扁桃腺は本来どんなはたらきをするところなのでしょうか?
手術で切り取ってもいいのでしょうか?
 扁桃は、咽頭入り口にあるリンパ組織です。
この部位には、咽頭扁桃、耳管扁桃、口蓋扁桃、舌扁桃とよばれるリンパ組織が存在します。
普通、扁桃腺といえば口蓋扁桃のことで、口を開けた時、奥のほうに見えるのどちんこ(口蓋垂)の付け根の両側にあるかたまりのことです。
扁桃は直接体の外から侵入する細菌やウィルスを防ぐはたらきをもっています。
ですから、扁桃は病原体の侵入に対して防御する態勢にある役割をもっているので、それ自身が感染する力と防御する力の両方を兼ね備えた組織といえます。
以前、扁桃は免疫のはたらきがあるため、特に子どもでは摘出するのはよくないとされた時期もありました。
しかし前述したように、咽頭入り口周囲には口蓋扁桃以外にも別の扁桃組織があり、それらが免疫機能を代償してくれるため、摘出後に免疫機能低下などの問題は生じません。
手術前に摘出の適応が十分検討され、必要と認められた症例ならば、摘出しても問題はありません。