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 咽喉頭神経症(咽喉頭異常感症)とは、特別な病気はないにもかかわらず、のどが詰まった感じ、何かがひっかかっているような感じなど異物感を感じる病気のことをいいます。
のどの違和感の症状が極めて軽度であるのに、違和感に意識が集中し、仕事が手につかず、日常生活に支障を来たすことがあります。咽喉頭異常感症の患者さんの多くは神経が過敏な方が多く、原因はがんなどの病気に対する過度の不安やストレスなど心理的なものであるといわれています。時に精神安定剤や心理的な治療が必要になります。この病気は更年期の女性に多くみられ、うがいをしたり唾をのみこんだりしてもほとんど良くなることはありません。
 ほとんどの場合、のどに病気はないので治療は特に必要ありませんが、咽頭や食道部分にがんがみつかることがありますので、耳鼻咽喉科受診をおすすめします。
 咽喉頭異常感を起こす主な病気についてまとめますと、

 [慢性咽喉頭炎、慢性扁桃炎、舌根扁桃肥大]
 のどは、細菌、ウイルスなどの外敵の侵入を防ぐためのリンパ組織が大変豊富なところです。ある程度の炎症を起こすのは、その役目といってもよいでしょう。しかし、扁桃などには細菌がつきやすく、炎症が続いてしまうこともあります。
治療は、抗生物質その他の抗炎症剤を用いて、保存的治療を行いますが、改善しない時は扁桃摘出術を行います。また、舌根扁桃肥大といって舌の付け根のあるリンパ組織が腫れて咽喉頭異常感が出現することがよくあります。

 [食道・下咽頭悪性腫瘍]
 咽喉頭異常感に、食べ物が飲み込みにくい、および体重減少を伴う場合は、がんの検査をきちんとしなければなりません。食道の透視や内視鏡検査。下咽頭のファイバースコープ検査が必要となります。

 [がん以外の食道の病気]
 食道憩室、特発性食道拡張症などがあり、診断には食道透視や内視鏡検査が最も有用です。

 [心臓疾患]
 狭心症や初期の心筋梗塞の場合に、のどに棒がひっかかっている感じを訴えることがあり、心電図や胸のレントゲン検査が必要となります。

 [甲状腺の病気]
 橋本病や甲状腺腫瘍でも咽喉頭異常感が起こります。甲状腺の病気は丁寧な触診と血液検査、CT検査で発見することができます。

 [変形性頚椎症]
 首の骨の異常でも、のどの異常感が生じます。のどの直ぐ後ろが頚椎で、加齢による頚椎の変形(変形性頚椎症)で、咽喉頭異常感が生じることがあります。また、病気とは言えませんが、過長茎状突起とよばれる骨のつっぱりが普通より長い人がいます。これが扁桃の後面に達して違和感を起こすことがあります。レントゲン検査でわかります。

 [胃腸障害]
 胃腸障害を、のどに感ずることがあります。胃炎、時に胃がんが見つかることがあります。